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2005年度後期に2002年度と同じ趣旨の講義、幾何学入門(担当 卜部東介、数理科学科2年生中心)を持つことが出来た。シラバスに書いておいた僕の講義のねらいは前とまったく同じ「コンピュータによる数学教育の試みとして、数式処理ソフト
Mathematica を用いてさまざまな曲線、曲面を描いてみることとする。幾何学の基本対象である、曲線や曲面には、さまざまなものがあり、興味深いことを理解し、進んだ学習の基礎とする。曲率などの抽象概念がなぜ必要なのかを考察する。」である。このねらいは達成されたものと確信する。
3年前の学生作品をホームページに纏めてあったので、それを参照させれば十分とも言える楽な講義であった。期末の課題は前と同じ「見て迫力のある曲面を自由に考案し、数式処理ソフト
Mathematica でそれを描画せよ」というものにした。登録学生88名中、課題作品提出者は80名弱であった。今回は3年前の経験を踏まえて「犯しやすい3つの誤り」として次の3項目を注意しておいた。
学生の課題提出作品は相変わらず面白い。また、上の3項目が効いたのか、再現描画に異常な時間がかかる作品がかなり減った。インターネットを検索し、みつけた情報をコピーしたものを提出してきたとも思える作品もあるが、疑わしきは罰せずの原則を用いることとした。
2006年2月25日 卜部東介